「久しぶりね、優希君」 そこまで親しいわけじゃなさそうだけど。 「あと一人…」 「なぁ、俺もいれてぇや?」 関西弁? 「俺、若附 愁(Wakatsuki Syu-)言うねん。よろしゅうな?」 クラスにいたっけ? 「今、クラスにいたっけ思ったやろ」 図星で何も言えない。 「ひどい奴もいたもんや」 若附君は笑いながらメモに自分の名前を書いていた。 なんか大変な修学旅行になりそう……。