珍しく真面目な先輩の顔をまじまじと見つめる。 宝石を埋め込んだような瞳が強烈にぶつかってきた。見れば見るほどきれいだな、この人。 珍しく好意的な感情を持つも、そうなると余計わからない。私は先輩のどこが嫌いなんだろう。 嫌いなことは確かだ。だって私は先輩と一緒にいるとどうしようもなくイライラしてしまうのだから。 嫌いな所が見つからないということは……、 ああ、分かった。 つまり、 「生理的に受け付けません」 ということだ。