「………」


目を開けると
空が見えた。


私寝てたんだ…

自分の身体が思ったより
だるくて
立ち上がるのは止めた。



「……夢?」



さっきのは
あれは
私の幼き日の記憶。


「…笑ってたな」


私はあの頃
笑っていた。

あんな顔で笑うんだ…
私って。

そっと自分の頬に触れてみる。


「あれ?」


何故か濡れていた。
いつの間にか私の瞳から
涙が一筋溢れていた。