箱の中にはぎっしり、物が詰まっていた。それを一つ一つ確認するように取り出していく。


まずはタオルハンカチ。可愛らしいピンク。それから濃いブラウンのレースで出来たシュシュ。取り外し可能のパールのアクセサリーがついていた。


「咲さんといえば、シュシュですもんね。いろいろ迷ったんですけど、仕事にも使えそうな無難なのにしました」


「ありがとうございます。可愛いです!」


それから、つけ睫毛が表れた。しかも………


「つけ睫毛、種類がいろいろあって悩んだんですよ。どれがいいのかわかんなくて」


「そもそも、四人も揃ってるのに誰もつけ睫毛経験者がいないんだよね」


「取り敢えず、たくさんあればいいんじゃないってことでそれにしました」


「なるほど!」


みんなが選んでくれたのはポイント用のつけ睫毛だった。オバケのQ太郎みたいな毛がずらりと三列分、並んでいる。


さて、これまでたくさんの小物を紹介してきましたが、どう見てもメインはこれですよね。私がそれに手を伸ばすと、いよいよという感じで三人の目が輝いた。


お待たせしました。


「「恋する体重計(笑)(笑)!」」