「私はかっこいいとは思うけど、興味はないな」
真美が望んでいるであろう言葉を口にすると、彼女は「だよね、だよね!亜希分かってるじゃんっ♪」と、親しげに肩を叩かれた。
「あ…う…うん。そうだよねぇ~」
キツくたたき過ぎなのよ。おばちゃんか、あんたは。
と心の中で突っ込みたくなった。
私が愛想笑いを浮かべていると、彼女は教室の時計を見て、「あぁ!」と声を漏らした。
「亜希~!次体育だよ。更衣室行かなくちゃ」
「!」
その言葉で、私はある重大なことに気付いた。
「どうしよう……」
「どうしたの?」
真美は心配そうに私を見上げる。

