「ねぇ、せっかくのデートなのに、その格好はちょっと…」
姉が私のことをまじまじと見る。
いつものTシャツにいつものジーンズ。
私のリラックスした休日スタイルだ。
「どうでもいいのよ」
「どうでもよくないっ」
「はぁ?私の事なんて放っておいてよ」
「だめだめ。ちょっと来て」
「は?」
ぐいっと姉が私の腕を握る。
やばい。
姉はほぼ完璧なんだけど、
怪力で強引なのだ。
そして、私はひ弱で、本当は流されやすい。
対照的な、
月と太陽みたいな、、、、
そんな姉妹。
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