この世で一番大切なのは自分。

そう思って生きてきた。




「…………」



現在、鳴沢亜希は、

知り合いはたくさんいても、友人はゼロ。




クラスで昼食を食べる人ぐらいはいるけれど、別に友人と思ったことはない。

ただの知り合い。それ以上でも、それ以下でもない。