「……金なんかいらない。お母さんからの愛が欲しかった。
寂しかった…
だから、喧嘩だってタバコだって、いっぱいした。
でも、やっぱり残るのは虚しさだけで…」


うんうんって聞いてくれてるだけだけど、美月の、うん、には魔法がかかってるのか、心が楽になる。
びっくりするほど、心が軽い。
気分も晴れ晴れしてる。


「美月……ありがとう。スッキリした。」

「溜め込むから、そんなんになるんだよー?これからは辛いことがあったら、あたしに話なさいっ!」


ニコッと微笑む美月に、ドキドキしてた俺がいた。

美月が美し過ぎるからだ。
美月が可愛いから。
美月が……


きっとそうだ…