「橘 美羽(タチバナ ミウ)です」 「ごめんなさい……覚えがないです…」 申し訳なくて頭を下げる。 そんな俺に微笑みかける顔は、美月に少し似ていた。 「昔、お隣りさんだったのよ」 「え?」 お隣りさん?俺と美月が?