幸い、 傷は大事に至らなかったものの、 私はその日から、 風音の使用人となった……。 風音には、逆らえない。 風音はいつからか、 風音の家の独裁者となった……。 全てが風音のなすがまま。 私はいつからか敬語を使うようになっていた。 これが、私が風音の使用人になった経緯。