私はポケットから、
風音に命令された“品”を取り出した。

そして、その“品”を風音に差し出す。


「風音、ご希望の“品”です。」

「流石怪盗Vだわ!!
早く私に着けて頂戴!!!!」


私は風音の首に“品”を着けた。


風音はうっとりと首に着いている“品”を眺めた。

だんだんと、
その首がコクコクと上下していく。

やがて、
その首がガクッと項垂れ、
スースー。と寝息をたて始めた。


私は今度こそ慎重に部屋を出た。