リビングに行くと、
再従兄弟の廉にいがいた。


「廉にい?!」

「よっ、久しぶり。」


廉にいは片手を上げてニカッと笑った。


「どうしたの??」

「俺、結婚するから。」

「へッ!?」


ちょっと待って、


「その前に、廉にいって彼女いたんだぁ。」

「オイッ。」


頭をベシッと叩かれる。


「痛ぁ……。」

「華恋こそ、彼氏とかいるのかよ。」

「……いない。」


私は悔しくなって小さく返した。