ワンテンポ遅れて教室に入ると、みんなから注目の的。


特に女子様、
無言の圧力が怖い……。


「華恋~!!」


桜が手招きする。

私はまたも逃げるように桜の元へ行く。


「プリンスに、何言われたの?」

「っていうか、女子様すごいねー。」

「うんうん。ただ話してただけなんでしょ??」


私は千夏に言われて頷く。

私を含むこの四人は、
学園でも珍しく氷のプリンスに興味がない女子。

むしろ、女子様が五月蝿くて苦手。