「……風音、」 「なぁに?華恋♪」 私は警察に目を向けた。 「警察の方が風音とお話ししたいそうですので、 お話しください。」 私は風音にそう伝えた。 「えぇ、今はとても嬉しいから、 何でも聞いてくださいな。」 風音は私に抱きついて、 顔だけを警察に向けてニコッと微笑んだ。 「……。」 後ろで、龍樹の刺さるような視線を感じるけど、 私は気づかないふりをしていた。