「ありえない。」
だって、私の記憶が正しければ、
私が倒れたのは、午前中。
なんでそんなに……、
「寝不足と疲労だってよ。」
龍樹は、
私の考えを読んだように口を開いた。
「寝不足と疲労……。」
やっぱり、怪盗Vはそろそろ限界が近づいてるかも。
3ヶ月睡眠時間1時間、
おまけに毎日大規模な鬼ごっこだったんだから、
いつ体壊しても無理はない。
「こんな倒れるほど何してんだよ。」
龍樹が呆れたように私に問いかける。
私は少しながら警戒心を持ちながらも、
「女子にはいろいろあるの。」
と、いつも通りにヒラリとかわした。