追いかけっこ(仮)



「怪盗Vって、どんな人なの?」

「元気。だな。」


俺がそう答えると、華恋は笑った。


「クスッ。元気って、」

「でも、儚くて、今にも消えそうなやつだよ。」

「消えそう……?」

「さっき華恋が言ったように、何か大きなものを抱えている気がするんだよ。」

「大きなもの……。」


1人じゃ抱えきれないような大きなものを、抱えている気がするんだ。


「華恋が鴿芭風音に怯えるように、怪盗Vも何かに怯えてるように見える。」

「ッ、へぇ……。」