追いかけっこ(仮)



俺は謝った。


「……悪かった。」

「ううん。私が悪いから。」

「何で?」

「私から話聞くとか言っていて。」


齋藤はそう言って俯いた。

俺は、気づいたら齋藤の頭をぽんぽんと軽く叩いていた。

すると、齋藤はそっと俺を見上げた。


「?どうした?」

「私の“過去”、話してもいい…?」


俺は驚いて齋藤に聞き返した。


「いいのか?」


齋藤は小さく頷くと、
ゆっくり口を開き、話始めた。