「ッ?!」


驚いた顔をする伊次くん。


「あ、そうそう。
これは貰っていくわね♪」


私はニコッと笑いかけると、


「ってことで♪」


高く飛び上がって、
屋根に飛び乗った。


逃げる際に、


「じゃあまたね、伊次くん♪」


そう残して。


手にはしっかり
“品”を持ち、





私は夜の闇に消えていった。