あたしも立ち上がる。 そして2人で 茜色の教室を出た。 もう少し一緒にいたい。 そう思った。 恋愛感情からの気持ちではなく ひとりの友達として…。 陽翔といると不思議と 安心するし心地よくなる。 だからただ、傍にいたい。 そう思った。 廊下を出て教室に背を向けて歩き出す。 なんだか名残惜しくて仕方なかった。 離れたくないとあたしの心が呟いた。