君の手は 世界中の優しさを 知っているかのようで。 あたしにさえも愛を 与えてくれる、温かい手。 あたしは傷つかないように 銃のように近づく物を 迷いなく撃ち抜いた。 君の手も。 だけど無理だ。 あたしの銃はいつからか、 君のせいで撃つことをやめた。 真っ赤な血に染まるように、 心を真っ赤にさせた君を 見たくないと思ったから。