変じゃない。 逆に普通に可愛い、と思う。 カラフルな花柄のビキニ。 紐で結ぶだけのそれは、なんだか頼りなくて。 下はスカート型。 短いスカートから、美恋の細い足が伸びている。 長い髪はポニーテールにされていて、いつもとは少し違う印象を与えていた。 「なら良いじゃん!海はいろっ海!」 そう言って、海の方へかけていく美恋と知那、そして空。 俺はその後ろ姿を見ながら、心の中で渦巻いた感情を抑えつけた。 ――美恋の水着姿を、他の男に見せたくない。 そんな、感情を。