キミの隣で笑おう【完結】





「可愛いね~。修学旅行かなんか?」




寄ってきた女たちを追っ払って、ナンパされているだろうそれに近付く。




「えっと、その…」




困ったように眉を下げている美恋の姿を見た瞬間、俺は目を大きく見開いた。


それはきっと、空も同じだったと思う。


ナンパされているのが美恋と知那だっていうのは声でわかっていた。


だけど、それでもびっくりしたのは、美恋が着ているビキニと言う物体が原因だった。




「…すみません」




そんな姿の美恋と知那、そしてナンパしている男二人の間を俺と空が割って入る。




「こいつら、俺等の連れなんで。他当たってもらっても良いっすか」