「そっ」 素っ気無くそう言って、背中を向ける空。 「んだよ、お前から聞いて来たくせに」 「うるさいなぁ、蒼が何かくっさいこと言うから暑いんだよこっちは」 ……確かにクサいことは言ったかもしれない。 けど、暑いってどうなの。 意味わかんない。 「ねむ」 一言そう零して、空は枕に頭を沈める。 「寝るか」 俺もそう言って、目を閉じる。 「おやすみ」 「おやすみ」 どちらともなくそう交わして、俺達は眠りについた。