キミの隣で笑おう【完結】





「明日、あの海行くのかぁ……楽しみだね」


「だな」




そう言って、横の美恋に微笑む。


その時、俺達にかかった声。




「こら、海見てないでさっさと並べ」




学年主任の先生がそう言いながら促す。


海に気を取られていた生徒は俺達だけではなく、多数の生徒がその声に怠そうに足を動かし始める。


俺と美恋も、一度目を合わせてから、足を動かした。