階段を上がる途中で、知那が話し掛けて来る。
「ね、美恋!洸さん、超カッコいいじゃん!やっぱり蒼くんと兄弟だねぇ~!!」
洸はもうリビングに帰ったらしく、階段にはあたしと知那だけ。
「ん~……カッコいいっちゃカッコいいけど…アイツは、ああ言う性格だから」
「そこが良いんじゃん?!」
…なんて会話をしている間に、蒼の部屋の前に到着。
扉のドアノブに手を当てて、いつも通りに扉を開けた。
「「あ……」」
「「は……?」」
そう被る、4人の声。
「何、してんの…?」
キャラも何も関係なく。
顔を引き攣らせながら、知那が呟いた。


