――ガチャ
扉が開くと同時に現れたその男。
それはやっぱり…
「よっ!美恋!」
洸だ……
「洸…久し振り?だよね」
「おうっ!2カ月ぶりくらいか?俺、結構帰って来てんのに美恋見かけねぇし、どうしてんのかと思ってたよ~」
…結構帰って来てるんだ。
そのことすら知らなかった。
と言うか、2か月前に会ったって言っても、ちょっとカフェでお茶しながら、蒼のこと相談してただけだしね。
「ま、入れよ。もう空って奴も来てるからさ」
洸にそう言われ招き入れられた玄関。
そこには空の物と思われるスニーカーがあった。


