そんなこんなで、着いた蒼の家。 とは言っても、会話の最後の方には着いてたんだけどね… 何て言ったって、蒼の家はあたしの家の隣の隣ですから。 「ここが蒼くん家?」 「そうだよ」 「うっわ!めっちゃちけぇ!!これが幼なじみってもんなのかい?!」 「まぁ…仮にも幼なじみ、だし」 横でほぉ~、と言っている知那を横目で見ながら、インターホンを押した。 ――ピンポーン 「は~い」 んん? 中から聞こえる声… 男の声なのに、蒼の声じゃない。 この声は多分…… 洸、だ。