開けたそこにいるのは、あたしが待っていたある人。
勿論、そのある人とは…あたしの親友である、知那。
「よっ、美恋♪」
「よっ」
…って、誰ですか?!
って思っちゃった人スイマセン。
「今日はさっみぃよぉ~!っつーか、どっちかっつーと湿気パネェ」
知那…、蒼の前では猫被ってるけど…
こういう奴なんです!!
笑顔が可愛い知那ちゃんじゃないんですよ!
知那の家で遊んだ日なんて、親父化してるしね!!
「湿気って…まぁ梅雨入ってるし仕方ないよ」
「そうだけどさぁ~、あたし、ジメジメしてるの嫌いだし~」
ジメジメしたのが好きな人なんていないでしょ。
うん、正論だと思う。


