キミの隣で笑おう【完結】






放課後の帰り道。


相変わらず隣には美恋がいて。


何故か少し不機嫌そうだ。




「…ねぇ」


「……何」


「何で…OKしたの?」




主語のない問いに、首を傾げる。




「だから、明日のこと…」




美恋はそう言って、蒼は家に人を入れたがらないのに、と付け足した。


まぁ、確かに家に人をあまり入れない。


そりゃぁ美恋や空はあるけど、美恋以外の女は入れたことないかな…


あ、別に女がいたことないってわけじゃねぇよ?


ただ、入れたくなかったって言うだけで…


とか言って、入れたくなかったってことは本気じゃなかったってだけかもしれないけどな…




「別に、気まぐれだよ」




美恋は俺のその答えに不満そうだったけど、それ以上この話題に触れることは無かった。