「何処って…蒼、知らないの!!?」 「知らねぇよ。知ってるわけねぇじゃん」 俺がそう言うと、有り得ない…と言う顔で見て来る美恋と空。 そんな俺を救ってくれるのは、ニコニコ笑う中村だった。 「蒼くん、この学校は毎年沖縄に行くんだよ。知らなかった?」 「知らねぇ…」 「蒼、バカだね。普通知ってるでしょ」 「俺、普通じゃねぇし」 「…普通じゃなかったら何なんだろうねぇ?何?あんたは宇宙人?」 …美恋、ムカつく。