「だから、夢でもないんだって。そろそろ信じろよ」 「ほん…とに……?ほんとなの…?」 「本当だよ。俺は美恋が好きだ」 あたしの涙が、また瞳から溢れ出た。 蒼はそれを指ですくって微笑む。 あたしも、自然と笑みが零れていた。 二人がいる部屋には、二人の想いが溢れていた。