「嘘つかないでよ…同情されても、虚しいだけ」




俯いてそう言うと、蒼に顔を上げられる。




「嘘じゃないし。好きだよ、美恋…」




そう言われて、キスをされる。


チュッ、とリップ音を鳴らせて唇が離れた。




嘘じゃないなら…これは夢?


そう思って頬を抓るけど…




「痛い…」