「美恋ちゃん!!僕、美恋ちゃんのこと好きだよ!」

「あたしも、蒼くんのこと好き!!」

「結婚しようね!」

「うん!」




あぁ、そうだ…


まだ幼かったあの日。


この部屋で、俺達は一つの約束をした。




あの時はただただ美恋が好きで。


その約束を忘れないと思ってた。




でも…確かに俺は忘れていて。


自分の気持ちを、忘れていた。


だけど、今はあの時と変わらない気持ちでいるんだよ、美恋…




俺は泣き続けている美恋を、そっと。


そっとこの手で抱き締めた。