ねぇ、蒼。 もう、前みたいには戻れないね。 蒼の隣でいるだけで幸せだった、あの頃には戻れない。 ――そう、戻れないんだ。 だから、最後に言わせてください。 戻れなくなる前に、この気持ちを。 「……好き」 「え……」 「好きなの……っ。どうしようもないくらい好き……もう、幼なじみじゃ嫌なんだよ…」 今まで以上に、涙が頬を伝った。