キミの隣で笑おう【完結】





ねぇ、蒼。


もう、前みたいには戻れないね。


蒼の隣でいるだけで幸せだった、あの頃には戻れない。




――そう、戻れないんだ。




だから、最後に言わせてください。


戻れなくなる前に、この気持ちを。




「……好き」


「え……」


「好きなの……っ。どうしようもないくらい好き……もう、幼なじみじゃ嫌なんだよ…」




今まで以上に、涙が頬を伝った。