――ギッ 蒼が腰かけたのか、ベッドが軋む音がして、咄嗟に目を閉じる。 ――ギシ 再びベッドが軋むと、頭を撫でられている感触がする。 優しい蒼の手が、あたしの頭を撫でている。 相変わらずだよね。 何があったって蒼は、やっぱり優しくて。 いつだって、あたしの世界の中心なんだ。 どれだけ苦しくても、こうやってあたしの心を奪っていく。 いつだってあなたは――あたしの、愛しい人。