――ガラガラ そんな扉が開く音であたしは目を覚ました。 「美恋?」 中に入って来た人は、男特有の低い声であたしの名を呼ぶ。 そう。 確かに、あたしの名を。 「美恋、そこにいんのか?」 ベッドを仕切っているカーテン越しに聞こえるその声は、確かに、 「空、でしょ」 空の声だ…