肝試しも中間地点となっているお寺を越え、終盤に差し掛かっている。 かといってあたしの恐怖が薄れることは無くて、繋がれたままの手。 それが嬉しいのと同時に、胸がドキドキと苦しいんだ。 「美恋?」 「な、何!?」 「噛むなよ」 蒼はあたしを見て鼻でクスクスと笑う。 「わ、笑わないでよ!」 「噛み過ぎ!そんなに怖い?」