「はい、三百六十円。合っているよね?」
「ええ。私の代わりに買ってくれてありがとうございます」
「どういたしまして」
そのまま私たちは料理が並ぶコーナーへ向かった。料理を出す場所は券売機からすぐの通路を挟むよう並んでおり、定食料理は、左側から出すことになっていた。
今日は人気の照り焼きハンバーグという事もあり、定食コーナーはにぎわっていた。特にA定食のコーナーはすでに列ができていて、人気のほどをうかがわせた。それでも時間が早いので、五分ほど待ったら全ての品物をそろえることができた。
料理コーナーを抜けると、高い天井まで全てガラスをはめ込んだ窓から明りがさんさんとふりそそぐ、まばゆい空間が広がっていた。食堂のホールだ。ホールはそこそこ混んでいて、景色の良い窓側の席は全て埋まってた。
「席、どこでもいい?」
「もちろんです。座って食べる事ができればいいです」
「じゃあ、あそこにしようか」
裕矢はトレーを左手に持って右斜め前方にあるテーブルを指さした。そこは立っているところから二卓ほど離れた場所にあった。
「はい、ぜひ!」
私がうなずくと、裕矢は先頭を切って歩きだし席を確保した。一卓六名がけのテーブルだが、まだ誰も座っていない。座ると優越感に浸れた。
何より、男性と一緒というのが嬉しい。やっぱり男性といるのは楽しかった。
「いただきます」
手を合わせると、いつもより気を使って上品に食べた。普段ならハンバーグをそのまま持ちガブリとかぶりつくのだが、ちゃんと箸で四等分し、一口サイズに切っておしとやかに食べた。裕矢はチラチラ私を見ていた。
「あー、今日もおいしい!何度食べても期待を裏切らない」
「本当にそうだね。いつ食べてもおいしい」
「私、このハンバーグを食べた時、『この学校に来てよかった!』って思ったんです。それくらいおいしいと思います」
「あ、わかる!俺もそう思ったもん」
「え、嬉しい!同じ事を考える人がいて」
「だろ?」
「ええ。私の代わりに買ってくれてありがとうございます」
「どういたしまして」
そのまま私たちは料理が並ぶコーナーへ向かった。料理を出す場所は券売機からすぐの通路を挟むよう並んでおり、定食料理は、左側から出すことになっていた。
今日は人気の照り焼きハンバーグという事もあり、定食コーナーはにぎわっていた。特にA定食のコーナーはすでに列ができていて、人気のほどをうかがわせた。それでも時間が早いので、五分ほど待ったら全ての品物をそろえることができた。
料理コーナーを抜けると、高い天井まで全てガラスをはめ込んだ窓から明りがさんさんとふりそそぐ、まばゆい空間が広がっていた。食堂のホールだ。ホールはそこそこ混んでいて、景色の良い窓側の席は全て埋まってた。
「席、どこでもいい?」
「もちろんです。座って食べる事ができればいいです」
「じゃあ、あそこにしようか」
裕矢はトレーを左手に持って右斜め前方にあるテーブルを指さした。そこは立っているところから二卓ほど離れた場所にあった。
「はい、ぜひ!」
私がうなずくと、裕矢は先頭を切って歩きだし席を確保した。一卓六名がけのテーブルだが、まだ誰も座っていない。座ると優越感に浸れた。
何より、男性と一緒というのが嬉しい。やっぱり男性といるのは楽しかった。
「いただきます」
手を合わせると、いつもより気を使って上品に食べた。普段ならハンバーグをそのまま持ちガブリとかぶりつくのだが、ちゃんと箸で四等分し、一口サイズに切っておしとやかに食べた。裕矢はチラチラ私を見ていた。
「あー、今日もおいしい!何度食べても期待を裏切らない」
「本当にそうだね。いつ食べてもおいしい」
「私、このハンバーグを食べた時、『この学校に来てよかった!』って思ったんです。それくらいおいしいと思います」
「あ、わかる!俺もそう思ったもん」
「え、嬉しい!同じ事を考える人がいて」
「だろ?」

