電車が駅に着く。 停車駅の中でも 何本も路線を持つ主要な駅。 人がたくさん降りた。 あたしがいる近くのドアからは ほとんどの人が降りたからガラ空き。 落とし物、探してあげようかな。 幸い、何かを落としたらしい人はいた。 床をキョロキョロと見回す。 ――――――あった! 8人掛けのイスの真ん中辺りに 指輪を見つけた。 多分、アレ。 「すいません。 そこに落ちてる指輪、 あたしの物なんです。 拾っていただけませんか?」 話しかけた女性は 「はい、どうぞ。」 と快く拾ってくれた。 _