中学校卒業のとき
本気で諦めようと思った
だから卒業式では人一倍泣いた
周りに引かれるくらい・・・
だから
最後の登校日の終了式でも話さないようにしようと思っていた
でも
その日は普段あまり話しかけられない大雅に話しかけられた
"おはよ" とか
"ペン貸して?"とか
動揺しながら必要最低限のことを話した
決心したのに・・・と思いながらその後を過ごし
下校時間に至った
卒業生の使っていた机と椅子は一年生が使うことになる。
だから自分の机と椅子を運んでもう一度クラス戻った
「は?」
クラスに戻ったら今日来れなかった友達の机があった
男子運べって言われたじゃんっっ!!
「いいや」
どうせ言っても運ばないから依杜水が運ぶことにした
階段に差し掛かったとき
上から大雅とクラスの那生(ナオ)が降りてきた

