あの日、手を先に離したのはどっちだったのか。 私だったかもしれないし、 藤原くんだったのかもしれない。 でもきっと、それはもう知らなくていいことだし 知るべきじゃないだろう。 過去にすがっていても、 もう何も戻らないと気づけたのなら。