もう、この体には何も存在しない。
私はひとりぼっちだった。
どれくらいココにいるんだろう?
指先の感覚がなくなってる。
それでも、病室に戻る気にもなれない。
産婦人科病棟は、もうすぐ家族の増える予定の、妊婦さん達であふれてるから。
疎外感?
失望感?
無力感?
負の感情でいっぱいになりそうで、あの場所にはいられない。
そのとき。
ガタンと屋上のドアが開いて、こっちに駆け寄ってくる足音。
……見つかった。
かくれんぼしてたみたいな気持ち。
「何やってんだよ!?どこに行ったかと思って心配で…」
うつむいた私の視界に入ってきたのは、いつもの救世主。
でも、今は助けてほしくない。
私はひとりぼっちだった。
どれくらいココにいるんだろう?
指先の感覚がなくなってる。
それでも、病室に戻る気にもなれない。
産婦人科病棟は、もうすぐ家族の増える予定の、妊婦さん達であふれてるから。
疎外感?
失望感?
無力感?
負の感情でいっぱいになりそうで、あの場所にはいられない。
そのとき。
ガタンと屋上のドアが開いて、こっちに駆け寄ってくる足音。
……見つかった。
かくれんぼしてたみたいな気持ち。
「何やってんだよ!?どこに行ったかと思って心配で…」
うつむいた私の視界に入ってきたのは、いつもの救世主。
でも、今は助けてほしくない。