夜中のうす暗いICU。
規則的なモニター音。
気が狂いそうになる。
もしも、一生このままだったら?
この点滴を外せば、私はどこにでも行けるんだろうか?
死ぬかもしれないけど、せめてこの場所からは逃げ出せるかもしれない。
静かに、点滴の管を握った。
…抜いたら痛いかな…?
ちょっとためらった、その時。
大きな手が、私の震える手を覆った。
そして、私の手を開いて、握っていたものを離す。
そっと手をつながれる。
「…逃げたくもなるよな」
そう言ったのは、律だった。
規則的なモニター音。
気が狂いそうになる。
もしも、一生このままだったら?
この点滴を外せば、私はどこにでも行けるんだろうか?
死ぬかもしれないけど、せめてこの場所からは逃げ出せるかもしれない。
静かに、点滴の管を握った。
…抜いたら痛いかな…?
ちょっとためらった、その時。
大きな手が、私の震える手を覆った。
そして、私の手を開いて、握っていたものを離す。
そっと手をつながれる。
「…逃げたくもなるよな」
そう言ったのは、律だった。


