光をもとめて


ユキちゃんの料理する姿見たかったけど、いつも追い払われてしまう。


仕方ないから、大人しく体育座りをしてリビングでテレビを観ていた。


その時ふと、あの男の姿が頭に浮かんで、スカートのポケットから紙を取り出した。


真白からもらった名刺。


真白が名刺の裏に書いた文字をただ何となく眺めていた。


捨てようとすれば簡単に出来るのに、何でそんな気になれないのかな…。