灯りに照らされて、その男はブラウンの髪を無造作に立たせていた。 黒いスーツを着て、アクセを所々に身につけていた。ピアスなんて全部で10ヵ所は開いている。 端正な顔立ちをしていて明らかに年上だ。チャラ男というか、ホストみたいな奴だ…。 「キミさ、この時間帯にこの辺にいたら危ねぇだろ」 「…っせぇな、テメェには関係ねぇだろーが!」 あたしは声を張り上げて男を威嚇した。