ホテルから出ると誰かにぶつかってしまった。 「ごめんなさ…っ」 謝ろうとしたけど、ぶつかった相手を見ると言葉が止まった。 「…あ、見つけた。やっぱ今日もこんな所にいたんだ」 口角を上げて微笑んだのは、昨日絡んできたチャラ男だった。 あたしは言葉に詰まっていると、チャラ男はあたしの全身を見るなり、眉にシワを寄せた。 どうしてそんな顔をしているのかわからなくて、あたしはキョトンとしていると、後ろから男の怒鳴り声が聞こえてきた。