光をもとめて


「アンタかわえぇなぁ~。ウチはそこのクソガキの母です。ちなみにこのラーメン屋の店長の妻です☆」


「えっ!?陣平のお母さん!!?ここ陣平の家だったの!?」


いきなりのカミングアウトに、お店の中だと言うことを忘れてつい大声を出してしまった。


陣平のお母さんは満面な笑顔であたしの頬を撫で回した。


「陣平!アンタ彼女連れて帰って来んのやったらちゃんと連絡しーな!」


「うっせぇな!彼女じゃねぇ、ダチだよ!」


「照れんでもえぇがな。なぁ?綾都ちゃん」


「あ、いえ…、あたし陣平の友達です」