光をもとめて


「女、テメェ自分が何したかわかってんのか…?」


ユキちゃんは中原の襟を掴んでいた。


「アンタこそ、私に手ぇ出したらどうなるかわかってんの?」


「わかんねぇな…。どうなるか教えてくれよ」


ユキちゃんは中原の後ろの首を掴んで、力ずくで中原の顔をバケツに突っ込んだ。


「ユ…っ、ユキちゃん!!」


中原は足をバタつかせ、地面に手をついて必死に顔を上げようとしていた。


ユキちゃんは中原の髪を乱暴に掴み上げると、彼女は咳き込んで、痛みと苦しさで顔を歪めていた。