ニッと笑う真白に『アンタは過保護な親か』ってツッコミたくなった。 「つーわけで、ゆっくりしていきな」 「…うん。……あ、そういえば、中原ってアンタの客?」 「あぁ。樹里はうちの店を経営する社長の娘なんだよ。まぁ樹里のおかげもあって、俺はNo.1になれたんだけどね」 「…ふーん。だから中原は、アンタの本名知ってたんだ」 「まぁね」 得意げな顔でにっこりと微笑む真白は煙草を取り出し、口にくわえて点火した。