下校中。 いつもならお気に入りのいちごみるくと共に帰るのだが、今日は違った。 あの真っ白なノートが 目から 脳から 一時も離れないのだ。 ゆき、という名前は本当か。 そもそも何者なのか。 同じクラスか。 ...まさか学校関係者でないのか。 そうなったら、これは事件だ。 なにも考えずに本名を書くのは、やはり危険だったのだろうか。